受験のため仮引退中でしたが、合格したので復帰しました。小説をはじめとしメイプル記事も更新されます。


by jwpwm424

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第16回 始まり

 さて、今回はのんびりとは言えない感じの話です。ではスタート。



 「気がついたのね!」

目をゆっくりと開けた珠蟲姫の耳に、その言葉が飛び込んできた。視界のやや端に、心配そうにこちらを見るマヤがいた。

「私は・・・生きてるの・・・?」

マナの暴走に巻き込まれ、幻覚のようなものをマナの嵐の中で見た彼女は、死を覚悟していた。ゆっくりと起き上がろうとした瞬間、腰に強い痛みが走った。思わず背中を左手の触手で押さえた。

「まだ痛むの?」

少しだけ起き上がった彼女の前にいるマヤが聞いた。珠蟲姫は大丈夫と言って、上半身だけを起こした。

「あっ・・・ミストさんは!」

暴走の中心である彼のことを思い出しマヤへと聞いた。

「それが・・・ゴーレム神殿の方へと向かったらしいの。マナの力が無差別に撃たれ続けているから、止められないの・・・」

遠くの方に見える青色の竜巻のようなものを見ながらマヤが言った。珠蟲姫もそれが見えた。

「私が・・・止めなくちゃ・・・」

腰に走る痛みに耐えながら、ベッドから降りた。立つのがやっとだった。すかさず彼女の片手をマヤは持って支えた。

「無理しないで。ヘレナさんを呼んでくるから、それまでここで待ってて。」

マヤはそう言い、珠蟲姫をベッドの上へと運んで乗せた。そして、梯子を降りて外へと出て行った。

 その少し前。

 大陸横断船に乗っていた誠は、強い衝撃を進行方向から感じた。

「・・・っ!この衝撃は・・・!」

彼にはなんとなくわかった。この衝撃は闇の力ではなく、それ以外の何かが炸裂したものだと。

「誠さん!」

突然、頭の中に声が響いた。ビクトリアアイランドに残っていたスターフィクシからの言葉だった。

「ヘネシスの近くで、マナが強い風のようになっています!急いできてください!」

彼女(?)にしては珍しい、あせった様子だった。

「ああ、わかった。すぐいくよ。」

青色の帽子を押さえて、誠は言った。後2、3分でエリニアにつくというところで、突然何かが船体に当たった。地面が揺れた。

「まさか・・・」

誠は、ドラゴンサクスを握りなおした。そして、衝撃のきた方を見た。漆黒の羽で空を飛ぶ、クリムゾンバルログが現れた。

「くそっ・・・!こんな時に・・・!」

誠は舌打ちして、ドラゴンサクスで攻撃を加えようとしたが、何かを思いついてやめた。

「待て!僕はお前を攻撃しない!」

いきなり誠は、ドラゴンサクスを背中のポーチ(クリエルが作ったもの)にしまって前に飛翔するクリムゾンバルログに叫んだ。

「頼みがある。聞いてほしい。」

一歩近づいて言った。本来、すぐに攻撃してくるはずのバルログは、攻撃しないまま、彼の近くに降りた。船体が少し揺れた。

「珍しい。人間で我々に和解を求めるとは。」

バルログは口を開いていなかったが、誠の頭にはその低い声が響いた。

「この先のビクトリアアイランドで、マナが暴走している。お前・・・いや、君はマナをとめられないか?」

動物の頭骨を仮面のようにつけたバルログの顔を見て誠が言った。

「マナの暴走か・・・。面白い。力になってやろう。」

悪魔が、にやりと笑った。

 誠は、ヘネシスの近くの草むらにたどりついた。そこに、スターフィクシが言っていた物があった。青色のマナが、竜巻のように渦巻き、あらゆる物を吹き飛ばしていた。その竜巻は、彼の方へ向かってきた。

「まさか・・っ!」

マナが意識を持つことは決してなかった。しかし人を見つけ、襲い掛かってきたのなら、誰かが制御しているとしか思えなかった。

「たあっ!」

ドラゴンサクスを抜いて、風を纏い、地面を勢いよく蹴った。マナが風に吹き飛ばされ、竜巻の中にある物に誠は神速の一撃をくらわせた。

「ぐっ!」

やや低い声が聞こえた。直後に誠はマナに吹き飛ばされた。しかし、彼にはその声が誰かがわかった。

「ミスト・・・なのか・・・?」

ナイフを竜巻の方に向けながら誠が言った。

「邪魔を・・・するなあっ!」

竜巻の中からミストの声が聞こえた。直後に、凝縮されたマナが飛んできた。誠は転がってそれをかわし、一歩後ろへ下がった。

「ちょっと手荒いけど、止めるにはこうするしかない!」

誠はそう言い、片手を高く上げた。エリニアの方から、闇の気をばらまきながらバルログが現れた。

「頼んだよ!」

バルログに向かって誠は叫んだ。そして、再びアサルターで竜巻の中へ突っ込んだ。ミストの足を斬り、ミストは転んだ。一瞬だけ、マナが止まった。

「グアアッ!」

上空で、バルログが唸った。直後に、邪悪な力を持った雷がミストに落ちた。起き上がろうとしていたミストがばたりと倒れ、マナがゆっくりと、地上へと戻っていった。

「納まったか・・・」

誠がナイフをポーチに入れて言った。倒れたミストの服は、あちこちが擦り切れていた。

 「誠さん!」

ヘネシスの街の方から、女性の声がした。振り向くと、マヤがいた。

「ああ、マヤさん。お久しぶりです。」

シェイドヘッドを取って誠は会釈した。

「ミストさんは大丈夫なんですか?」

礼をした後、マヤが聞いた。誠は倒れていたミストをかついで、

「ちょっと手荒いことをして止めたので、しばらく目覚めないかもしれませんが・・・寝かせといてください。」

そう言い、マヤの家のほうに歩いていった。バルログはその様子を黙って見ていた。

 彼女の家の中には、ベッドは一つしかない。誠の提案で、ミストは1階の絨毯の上に寝かせておくことにした。ミストを安置した時、

「誠さん!」

2階から声がしたので誠が振り向くと、腹に黒っぽい染みのついた着物を着た珠蟲姫がいた。横に誠は始めて会う、ヘレナがいた。珠蟲姫の傷は、一目見て、重傷だとわかった。

「姫さん!その傷は?」

2階をみながら誠が聞いた。

「うん・・・ちょっと・・・ね。」

ミストに刺されたなど言えるはずもなかった。

「まあ・・・その傷で無事ならよかった。じゃあ、僕はもう行くよ。」

誠はそう言って、風のように去っていった。

 珠蟲姫はふと、窓の外を見た。はるか向こうにエリニアが見えた。そして、そこに至る少し前、ミストが暴走していた草むらに何か妙なものが見えた。

「あれは・・・?」

漆黒の翼が見えた。その翼の方を見上げて会話する人影が見えた。

「なんで・・・どうして・・・?」

彼女には、その人影が見えた。その漆黒の影と会話していたのは誠だった。

 珠蟲姫が見ている時、

「どうもありがとう。」

笑顔で誠はそう言い、目の前に立つクリムゾンバルログに片手をさしだした。バルログも片手を出し、握手をした。手の大きさにはかなり差があったので、誠が腕をにぎられているように見えた。

「・・・お前からは他の人間にはない力を感じる。我らが持つ、闇の力に似た力を。」

手をはなして、バルログが言った。誠はちょっと驚いた後、

「僕は、盗賊なんだ。闇・・・っていうのかな。風を纏ったり、影の力を借りたりできるんだ。」

バルログの赤い目をみながら誠が言った。

「・・・お前となら、仲良くできるかもしれない。」

バルログが言った。そして、懐から小さな結晶を取り出した。それは、闇の力が潜むと噂される、精錬された黒水晶だった。

「・・・これをやる。我とお前の、出会いの証だ。お前なら、これを技へと生かせるだろう。」

小さいが、妖しく輝く黒水晶を誠は受け取った。

「ありがとう。あ、それと、僕は牧原誠。いつもはオルビスにいるから、僕に会いたくなったら来てくれよ。」

笑顔で誠はそう言った。そして、エリニアステーションの方へと走っていった。

「・・・あの男は知っているのか?この世界の真理を・・・」

誠が去っていく方をみながら、バルログが言った。

 はるか彼方、リプレの地で、瓦礫の中のホーンテイルが突然ワイバーン達を集めた。

「・・・あの男の誘惑が発動された。今こそ襲撃の時だ。」

ワイバーン達がどよめいた。

「・・・行け。あの男を始末しろ。」

ホーンテイルが静かに言うと、ワイバーン達は一斉に飛び立った。生命の洞窟の近くにいた、ノーブルドラン達を吹き飛ばしながら。

 「アルケスタさん、このペンダントの持ち主を知りませんか?」

レビアンズが、掘り出したくず鉄のようなペンダントをアルケスタに見せながら言った。後ろにダークスピリットが浮かんでいた。

「・・・知らぬことはない。ただ、この事は君に教える必要はない。」

眉をひそめて、アルケスタが言った。

「じゃあ、僕の恋人に会えるかもしれない場所はどこですか?」

レビアンズが聞いた。

「私にはわからない。私が知っているのは、そのペンダントのことだけだ。ただし、そのペンダントに君の恋人との関係はない。」

アルケスタがはっきりといった。レビアンズはとりあえず礼を言って、市場を出た。

 市場を出たところで、ふと何かを思い出した。

「・・・そういえば・・・僕がデニスさん達と最後に戦った、ルディブリアムの最深部・・・あそこで僕を利用したモンスターは、別の次元からきたっていってた・・・」

自分を利用したビシャスプラントを思い出しながらレビアンズが言った。

「もしかして・・・あのモンスターが彼女の行った世界と関係があるのかもしれない・・・」

突然そんなことを閃いて、オルビス塔へと走っていった。自分のやっていることが、大災厄を招くとも知らずに。



 かなり場面がぽんぽんと飛んでますが、 第16回終了です。引退も近いので小説が終わりそうな雰囲気ですが、当分終わることはない・・・と思います。
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by jwpwm424 | 2007-08-31 19:33 | 『のんびりメイプル生活』

まあうん、あれです

 えーまあーえーあーあれです。





 うんあれだ。






 あれだよあれ






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ダークナイトだよだーくないと!

Dark Knight!!!        スペルあってるかな

 しばらくしたら何十枚とあるSS投下します。

ぶろぐたいとる
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by jwpwm424 | 2007-08-26 17:45
 SSがたまらないうちにさっさと放出しときます。

 まず、4周年クエを消化しました。
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見つけるのに苦労したなんていえません。

 スイカクエも、ぼとるさんのスイカ考察を参考にショーワ街通りでスイカを大量に割りました。その結果は↓(一部アクアロードのものもあります)
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かなり運がいい気がしました。ちなみにみなぎりは現段階で合計4本出ています。(ゴーストの包みは8個)最後にかなり取り乱してるのは触れないでください
 また、「課金ができないならMTSを利用すればいい」という参さんのアドバイスを元に、色んなものをMTSで売りました。そして、
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ふはははは!これで僕も勝ち組だ!!と思いました。まあ15日しかもちませんが

 そのミニサクチケの力を借りて、ひたすらオハゼ・武器庫狩りや参さんが吸わせてくれたりもしました。そして8月17日、
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レベルアップ。120まで後1というところまで迫りました。

 本来ならここで終わるはずなのですが、今日あった出来事をのせときます。
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ぼとるさんから「あまりにも未強化すぎてかわいそう」ということでネオスをもらい、そのネオスに倉庫に偶然あった力鎧書30%一枚、70%書3枚を貼り、全部成功しました。かなり嬉しかったです。

 120まで後25%ほどなので、がんばりたいとおもいます。
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by jwpwm424 | 2007-08-22 21:13

第15回 暴走

 舞台をミストと珠蟲姫に戻します。ではスタート。



 楓城から出たミスト、珠蟲姫、バハムートはマヤの家へ戻り休憩を取っていた。

「やっと元に戻った・・・」

家の奥の、洗面台の前でミストが言った。彼の言葉通り、黒く染め、髪留めの紐を外してのばされた髪は元の炎の色に戻り、後ろで留められていた。

「そろそろ夕食の時間ね。」

1階の椅子に座っている珠蟲姫が言った。マヤがじゃあ作りましょうと言うと、珠蟲姫は立ち上がって、

「今日は私が作るわ。マヤさんは休んでおいて。」

ミストの方をちらりと見た後にそう言った。

 30分ほどして、

「お待たせ。」

小さな皿にのった、ステーキやサラダなどを珠蟲姫がテーブルに置いた。

「姫さん・・・料理うまいんだな。」

マヤと反対側に座るミストが言った。彼らはその後楽しそうに夕食を食べた。バハムートは、2階で眠っていた。

 ベッドで寝ている珠蟲姫の肩を、誰かが叩いた。

「誰?」

ゆっくりと毛布をどけて、暗闇の中を見た。

「俺だよ。ちょっと話があるから、外に来てくれ。」

声の主はミストだった。珠蟲姫はベッドから降りて、梯子を降りて庭へ出た。後ろからこっそり、バハムートがついていった。

 庭からは、星空が見えた。その星空をひととおり見た後、ミストは庭の真ん中あたりに座った。珠蟲姫も、その隣に座った。

「わざわざ起こしてごめんな。」

少し緊張しながら、ミストが言った。

「姫さんに、言っておきたいことがあるんだ。」

一言一言が、珠蟲姫の胸に響いた。次の言葉を待っていた彼女の横で、突然ミストが立ち上がってドラゴンヘッドを取り出した。

「バハムート、これはお前が聞いていい話じゃない。戻ってろ。」

いることに気づいていたミストはそう言い、庭の入り口にいたバハムートにドラゴンヘッドを向けた。

「ちょっと待てっ・・・」

最後まで言う前に、バハムートの姿が風の中に消えた。

「・・・俺は、目的もなく旅をしているわけじゃない。」

ミストは、座って突然そう切り出した。

「俺には、使命がある。その使命の証が、このペンダントだ。」

彼は自分の首から金色のペンダントを取り外し、楕円形の下の部分を押して開けた。と、その瞬間、

「何だ・・・?」

ペンダントを持つ手に、力が流れた。それは瞬時に全身に行き渡った。

「・・・ミストさん?」

硬直している彼を、珠蟲姫が心配そうに覗き込んだ瞬間、ミストは道具袋から楓城で忍者から奪ったクナイと呼ばれる短刀を取り出した。邪悪な誘惑に操られたミストは、それをすぐ横にいる珠蟲姫の腹へと突き刺した。

「なっ・・・!」

刺した瞬間、誘惑が解けた。直後にそう言って、目が見開かれた。自分の両手が、珠蟲姫の腹あたりにあった。クナイは、彼女の腹を貫通していた。珠蟲姫は悲鳴を上げてその場に倒れたが、かろうじて意識はあった。倒れる時、何か嫌な音と同時にクナイが抜けた。

「あ・・・ああ・・・っ!」

クナイが、地面に落ちて刺さった。ミストは、そう唸りながら自分の両手を見た。黒っぽい液体が手についていた。彼は、理解した。自分が、珠蟲姫を刺したのだと。

「っあああああああああ!」

空へ向けて、ミストは咆哮を上げた。

 珠蟲姫は、薄れていく意識の中で見ていた。ミストの咆哮と共に、彼の混乱に反応したマナが地表からあふれ出し、嵐のように彼を包むのを。

「だめっ・・・ミストさん・・・」

珠蟲姫が叫んだが、彼にはその声が届かなかった。制御なきマナは、破壊の力となることを彼女は知っていた。その荒れ狂うマナの中に、珠蟲姫は巻き込まれた。そして、真っ白な視界の中で、何かが見えた。

 真赤に染まった空の下で燃え盛る家。家の近くに倒れる、武装した人間達。近づいて、揺すったが、起きなかった。視界が横へ向き、別の家が見えた。その家の前には、黒い霧のようなものを体から噴出す、悪魔のようなモンスターがいた。そのモンスターは、こちらへ向いた。金のペンダントを、首から下げていた。

 自分のすぐ近くまで近づいて、そのモンスターは爪を振り上げた。爪に、銀の刀身を持つクレイモアが当たった。視界が少し揺れた。モンスターは一歩後退し、また爪を振り上げようとした時、

「ミスト・・・逃げて・・・早く!」

モンスターのほうから、高い声がした。女性の声のようだった。

 直後、その幻想のような景色が薄れ、目の前に球体のようになったマナが珠蟲姫の視界に見えた。1秒もしないうちに、マヤの家の壁に、彼女は叩きつけられた。そのまま、気を失った。



 非常に短いですが第15回終了です。 
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by jwpwm424 | 2007-08-16 11:41 | 『のんびりメイプル生活』

第14回 世界の謎

 さていよいよ物語が大きく進む・・・!の前に、出番のほとんどない誠の話です。密かにファンもいる・・・かもしれないので、微妙に長いです。また、誠達の物語も進みます。

・今回のポンズコメント(改良後)

 なんのきまぐれかこの章だけ改良しています。とりあえずかなり細かいところだけなので(段落入れたりとか)分かりにくいとは思いますが若干読みやすくなってます。内容については↑参照。

第14回 世界の謎
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by jwpwm424 | 2007-08-11 10:11 | 『のんびりメイプル生活』