受験のため仮引退中でしたが、合格したので復帰しました。小説をはじめとしメイプル記事も更新されます。


by jwpwm424

第25部 最後の戦い

 ついに出ました最終回!そのまえにいくつか注意を。
・最終回だけあって、他の部よりはるかに長いです。
・途中、僕の想像の部分がかなりあります。
では25部スタート



 デニスの放った4本の矢はビシャスプラントの放った爆弾に命中した。爆弾は爆発せずに砕けた。そしてビシャスプラントは、両手の手の平に電撃を起こし、それを開放すると同時、青白い雷を降らせた。

「あっ・・・」

デニスは気づいた。あの日、普通は有り得ないはずの雷。その雷は青白い色をしていた。

「気づいただろう。お前をこの世界へ連れてきたのは、この私だ。」

デニスは4本の矢を放った。矢は爆弾を砕いた。ビシャスプラントは金色の紋章を時計に浮かばせ、2人の頭上から剣を降らせた。しかしそのダメージもすぐにミストが回復させた。

「お前は私の用意した者を、私の思ったとおりに葬ってくれた。」

ビシャスプラントは再び爆弾をばらまいた。

「さあ、かかってくるがいい。」

ビシャスプラントは言い終わると同時、再び雷を降らせた。

「爆弾は俺がなんとかする。デニスは本体を頼む!」

ミストはそう言って、シャイニングレイを放った。シャイニングレイはすべての爆弾に命中して、1つだけ爆発した。

「ぐあっ!」

二人は見えない爆風に押され、壁に叩きつけられた。しかしすぐにデニスは起き上がり、守るもののいないビシャスプラントに4本の矢を命中させた。矢はビシャスプラントのアーマーを少し砕いた。ビシャスプラントは赤色の紋章をアーマーに浮かべ、炎を放った。しかしほとんど怯まず、デニスは再び矢を放つ。

「さあ、早くこのアーマーを壊せ。」

妙な事を言うとデニスは思いつつも、4本の矢を放った。その瞬間、アーマーから煙が出始めた。それとデニスが手に掴まれてひきよせられるのは同時だった。

「かかったな。この時計の爆発で次元の穴を塞いでいる欠片を吹き飛ばし、お前と、そして私をお前の世界へ送る。」

時計が大爆発を起こした。

「デニス!」

ミストが叫んだが、それに答えるものはいなかった。爆発した後には、たくさんのモンスターがいた。

 「あれ・・・ここはどこだ・・?」

デニスはゆっくりと立ち上がった。服のあちこちが焦げていた。

「やっと目覚めたね。」

後ろから高い声が聞こえたので振り向くと、そこには着物を着て、青色の髪をした女性が立っていた。

「私よ。珠蟲姫よ。さっきの衝撃で、私の時間が戻って体が元に戻ったみたい。」

珠蟲姫は続けた。

「ところで、ここがあなたの世界?」

あたりを見回しながら言った。

「あ・・ああ・・・」

デニスが後ろを向くと、車の通る大通りが見えた。デニスの倒れている場所は、デニスが雷に撃たれた場所だった。

「・・・どうしよう」

デニスはゆっくりと立ち上がった。ニスロックには傷1つなく、矢も残り少ないがあった。

「とりあえず、あなたの世界を見てみたいな。」

そう珠蟲姫は言って歩き出した。

 2人が大通りへ出た直後、全員が2人を見た。珠蟲姫は和風な格好をしているのであまり目立たないが、デニスはとても目立っていた。

「なんか恥ずかしいな・・・」

デニスは再び裏通りに姿を隠した。その時、通りで轟音が聞こえた。デニスが見ると、通りの真ん中に穴が開き、そこからゲートキーパーが出てきた。

「・・・これはまずい!」

デニスは裏通りから飛び出し、矢をゲートキーパーへと放った。ゲートキーパーは倒れたが、その穴から沢山のモンスターが溢れ出てきた。そしてその中から、小さな飛行機械に乗ったビシャスプラントが現れた。

「デニスよ。私について来い。この世界を支配する瞬間を見せてやろう。」

そう言ってビシャスプラントはビルの陰に消えた。2人はその後を追った。

 ビシャスプラントが入ったのは、街から少し離れた所にある放棄された工場だった。

「デニスよ、かかってくるがいい。」

ビシャスプラントのまわりに放棄された機械が集まり、巨大なアーマーを作った。デニスは4本の矢を放った。矢はアーマーを砕いたが、また近くから機械を吸い寄せて復元した。

「一つ、教えといてやろう。ショーワ街に何故お前の世界にあるものがあったのか。私がこの世界から持ってきたのだ。そしてお前はそこを切り抜けた。私はその様を見ていた。」

ビシャスプラントは雷を落とした。工場の屋根が砕け散った。デニスは背中から矢を取り出して撃った。その矢は再び機械を砕いたが、すぐに修復した。

「無駄だ。お前の矢もいずれ尽きる。それにお前は、この世界では有り得ないほどの力を持っている。その力がある限り、お前はこの世界では余所者だ。」

デニスの手が止まった。

「交渉をしよう。私はこの世界を支配する。その支配の手助けをお前がするのなら、お前と、お前の体の中にいた者を助けてやろう。」

ビシャスプラントが言った。

「手助け?どういうことだ」

デニスがアーマーの頂上にいるビシャスプラントに言った。

「簡単な事。抵抗する者を殺す。お前が空へと矢を放ち、矢の雨を降らせれば、千人以上の命を奪える。」

「千人・・・」

ビシャスプラントの言葉を聞いてデニスは怖くなった。

「もうお前は人間達の側には戻れない。さあ、こっちへ来るのだ。」

デニスはゆっくりとビシャスプラントの方へ歩き出した。珠蟲姫はそれを静かに見ていた。

「・・・この世界を、お前に渡すわけにはいかない!」

デニスは突如ジャンプし、矢に火薬をつけ、アローボムとして自分の後ろにあった機械に放った。機械は爆発し、その爆風でデニスは守るもののいないビシャスプラント本体へと突っ込んでいく。

「うおおおおおお!」

最後の1本の矢に火薬をつけ、自分の突っ込む場所、ビシャスプラント本体に放った。炎はビシャスプラントの後ろにあった燃料の入ったドラム缶に引火した。

 街から少し離れた所にある工場で、大爆発が起きた。その爆風を浴びたモンスターは、元の世界へと引き戻された。

 何日かたち、工場の中に人が入ってきた。するとそこには、粉々に砕けた機械の山と、その前に鷹を模した弓が半分焦げて落ちていた。入ってきた人が機械の山を掘り起こしてみると、奇妙な服を着た少年が、体中に焦げた蔦を巻きつけられて倒れていた。その蔦の先には、未だに燃えている小さな植物の芽のようなものがあった。人はその少年を持ち上げようとすると、少年はかすかに動いて、

「これで、いいんだ・・・」

そう言って、動かなくなった。



 非常に長かったですが、小説は終わりです。またストーリーを思いついたらこれとは違うストーリーを書きます。
[PR]
by jwpwm424 | 2006-09-24 11:45 | メイプル小説