受験のため仮引退中でしたが、合格したので復帰しました。小説をはじめとしメイプル記事も更新されます。


by jwpwm424

第21部 死闘

ついに20部突破!では21部いきまーす



 ジャクムは腕に魔力を集中させ、それを放った。灼熱の大地から氷の柱が突き出て、デニスを串刺しにした。

「くっ!」

僅かにデニスは怯みつつも蠢く腕に4本の矢を打ち込んだ。しかし腕にはヒビ1つ入る様子はない。そして別の腕が魔方陣を描くと同時、2人に不思議な力をたたきつけた。その力は2人の魔力を吸い取る力があった。

「やばいな・・・おい、デニス、大丈夫か?」

ミストは魔力を回復させる黄昏の露を飲みながら言った。黄昏の時まで枯れなかった露はミストの体の中から魔力を生み出していく。ミストは光の女神を呼び出し、複数の腕にシャイニングレイを食らわせた。しかし腕はまったく怯まず魔法を放つ。

その後氷の柱に串刺しにされ、炎の石で焼かれ、そして地面を這う雷で痺れながら、2人は戦い続けた。そして、しばらくして腕の1本が魔方陣を描き、粉々に砕け散った。デニスはそれにかすかな勝機を感じ、再び矢を腕へと打ち込んでいく。するとその腕も魔方陣を描き、砕け散った。しかし2人は不思議であった。罪人達をもてなしてきた木が、こんなにも簡単にやられていくわけはないはずである。そして最後の1つの腕が砕け散った時、ジャクムから強烈な魔力を突如感じた。

「・・・お前らは私を破壊する気だな。愚かな事を・・私は太古からこのエルナスに存在し、地上の者達は私に貢物まで送った。しかし、数十年ほど前から貢物はなくなり、洞窟の入り口に何者かが入り口を作った。それにより私の洞窟の静寂が破られたのだ。」

ジャクムは真ん中の口を開かず、低い声で言った。

「そして今、人間ごときが私のところまで来るとは・・・だが、私にとって人間は貢物として送られてくる物にすぎない。今までの人間は私の所に送られてきて間もなく、私の実を食べて焼け死んだ。しかしお前らは人間にしては手ごたえがある。丁重にもてなしてやろう。」

言い終わると同時、ジャクムから光が出て、ものすごい衝撃が2人を襲った。この衝撃を2人は覚えていた。大親分の芭蕉扇と同じ効果があった。ジャクムは頭上から焼けた柱を落し、2人を抹殺しようとする。デニスは岩陰に隠れ、4本の矢をジャクムに放った。しかしまったく怯まず、ジャクムはモンスターを召喚した。石で作られただけの単純なモンスターだが、大きさとは裏腹に体力はかなりあった。

「おい!デニス!大丈夫か!」

ミストは大声でデニスに言った。デニスはジャクムの召喚したモンスターに阻まれ、矢を発射できないようだった。そしてまたジャクムから光が出て、2人を衝撃が襲った。ミストはパワーエリクサーを飲んで回復したが、デニスは間に合わなかった。

「ぐ・・あっ・・」

短く叫び声を上げ、デニスは灼熱の地面に倒れた。デニスの背中にあった矢が少し散らばった。

「デニス!」

ミストは叫んだが、反応がない。やがてモンスターはミストのほうにも向かってきた。シャイニングレイでモンスターを破壊しつつ、ジャクムへと攻撃する。しばらくしジャクムの全体に突然ヒビが入った。が、ジャクムは壊れる様子はなく攻撃を続ける。前より体力の高いモンスターを召喚していく。ミストは必死にシャイニングレイを放つが、時々落ちてくる柱に押し潰され、モンスターから一斉攻撃をくらった。

「く・・これまでか・・」

ミストがあきらめかけた時、デニスがゆっくりと起き上がった。そしてメトスと矢を拾い、気づいていないジャクムに向けて矢を放った。

「何ッ!」

ジャクムは驚いて魔法を放つ。が、デニスはそれを軽々とかわし、次々に矢を打ち込んでいく。そしてジャクムの2つ目の顔の上にある飾りが半分壊れた。そのほかの場所にも無数のヒビが入っていた。

 デニスは無言でミストへ近寄り、パワーエリクサーを前において、再びジャクムのほうへ向き矢を放ち続けた。ジャクムは青色の石で出来た顔を2つ組み合わせて頂上に飾りをつけたような構造のモンスター、オーパーツをデニスへ放った。デニスは瞬間的にバックからスキル本を取り出し、それを閉じたと同時、デニスは弓を天に向け、矢を放った。1秒もかからないうちに無数の矢が降り注ぎ、オーパーツを粉砕していく。ミストはその間に起き上がり、ジャクム本体にシャイニングレイを撃った。2人の攻撃が続き、やがて

「・・・ばかな・・人間ごときに、この私が・・・」

低い声でジャクムは言い、2つの顔にヒビが入った。そしてそこから無数の亀裂が広がり、間もなくしてジャクムは崩れ落ちた。そしてジャクムのいた所には、たくさんの武器やお金、薬が散らばっていた。デニスはゆっくりと歩き、それを拾い上げていく。その中には、レビアンズが持っていたタバールと同じものが落ちていた。

「・・・ようやく終わりましたね。」

デニスが言ったはずなのだが、声はとても高かった。驚いてミストが近寄ると、服の袖から赤色の触手のような物が出ていた。

「デニスさんがやられた時、私の意識がデニスさんの代わりにこの体を支配したみたいです。」

今の状況を簡潔に珠蟲姫は説明した。

「・・・ちょ、ちょっと待てよ!デニスはどうなったんだよ!」

友を失ったと思ったミストは慌てて言った。

「わからないです・・・でも、気絶してるだけのようなので、そのうち目覚めると思います。」

珠蟲姫はそう言いつつメルの袋を拾い上げていく。そして灼熱の大地に、白い弓が落ちていた。握る所に鷹を模した飾りがつけられている弓だった。

「・・・この弓ももらっていきましょう。」

そう珠蟲姫は言って、その弓、ニスロックを拾った。

「じゃあ・・とりあえず出るか・・・これでエルナスも元通りになると思うし。」

ミストと珠蟲姫は、傷ついた体をひきずりながら祭壇を出た。



かなり長かったですが21部終了です;ちなみにニスロックはレベル100の弓で、実装されている(らしい)です。なお、実際にジャクムからニスロックが出るかはわかりません;
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by jwpwm424 | 2006-09-17 20:26 | メイプル小説