受験のため仮引退中でしたが、合格したので復帰しました。小説をはじめとしメイプル記事も更新されます。


by jwpwm424

第18部 深海の王者

 怪魔さんのブログにて小説がおすすめと書かれてやる気UPのレビです。それでは18部行きます。



 深海の王者、ワルメンボウは口を大きく開き、巨大なビームを対峙するミストへ放った。

「ぐ・・っ!」

強烈な衝撃が体を殴り、ミストは倒れた。さっきの鮫とは桁違いの強さであった。あわてて腰のバックからエリクサーを取り出し飲んだ。体内を魔力のこもった液体が流れ、傷を癒していく。ミストは立ち上がると、杖に魔力をこめてシャイニングレイを放った。しかし巨大魚の頑丈な鱗にはじかれ、ほとんどダメージはなかった。そしてそれの反撃かのように額の傷を光らせ地面から火柱が立った。その火柱はただの攻撃魔法ではなかった。こちらの体力と魔力を必ず残り少ない状態にするものであった。

「も・・もうだめか・・・」

ミストは腰のバックに手をのばすが、もうエリクサーはなかった。ミストが諦めかけた時

「ミ・・スト・・・ここ・・だ・・・」

と、かすかにデニスの声がした。振り向くと、巨大魚は口をあけて、ミストへとどめをさそうとしていた。その口の中に、瀕死の重傷のデニスがいた。そしてその魚のひれの近くに、デニスのメトスが落ちていた。

「・・デニス!これを受け取れっ!」

重傷の体を起こして魚の元へと走り、メトスをデニスへ投げた。それと同時、ミストは魚の中へと飲み込まれた。

 ミストは魚の胃袋の手前で魚の喉に棒を引っ掛けて落ちるのを防いだ。

「こうなれば、この技を使ってみる。」

そういって、デニスは赤いスキルの本を取り出した。そして、弓の前に魔方陣を出し、その中に4本の矢を込めて、魚の喉の奥へ向かって撃った。それから数秒もたたぬうちに、

「グオオオオオオオッ!」

魚の叫び声と共に2人は外へ出された。そして魚は怒り狂ってビームを2人へ放った。ビームの強烈な衝撃に耐え、デニスは矢を放ち続けた。が、2発目のビームでデニスもダウンした。とその時、デニスの腰のバックから提灯が転げ落ちた。その提灯からは邪悪な力が出ていた。

「これをここに置いてたら僕らは邪気に飲み込まれる!」

デニスはそう言い、提灯を掴んだ。そして、

「お前はこれでも食ってろ!」

勢いよくデニスはジャンプし、そう叫びながら提灯を魚の口の中へ投げつけた。と、その瞬間、魚の体から白い煙が出始めた。

 提灯の中に封じられたのは、死してなおこの世に留まる幽霊の魂だった。そして幽霊達は閉じ込められた提灯の外は今までと同じ死してなおこの世に留まる仲間達の世界だと思っているようだった。しかし提灯から開放されたのはそんな世界ではない。幽霊達は自分達の世界を取り戻そうとまわりの世界、つまり巨大魚の中を自分達の世界へと変えようとする。巨大魚は皮膚を溶かされ、その命は薄れていく。

「グ・・・グオオオオオッ!」

最後の断末魔の叫びと共に、巨大魚は骨だけになった。そしてそこには、無数の幽霊が溢れていた。その幽霊達はまだ死の世界にはいない者、つまりデニス達を死へと引き込もうとして迫る。

「まずい!早く逃げないと!」

そう言い、デニスはミストを担いで洞窟から出た。そして洞窟の中へ、

「これで終わりだっ!」

デニスはアローボムを洞窟内に連続で放った。大爆発が起こり、その威力で2人は地上へと撃ちだされた。

 気がつくと、2人はエルナスの街にいた。そして2人はなんとかショップに入り、薬で体力を回復させた。

「ふう・・・危なかったな。」

ミストはそう言って、外へ出て空を見た。すると空には赤色の雲が広がっていることに気づいた。

「デニス!空を見てみろ!」

驚いてデニスも空を見ると、この街の向こうの山から、その雲は出ていた。急いでエルナスの賢者達の館へ向かった。

 「うーむ・・・これは、試練の洞窟の活動が活発になったようだな。」

賢者の一人、タイラスは言った。

「試練の洞窟?」

2人は声を合わせて聞いた。

「このエルナスの向こうには、かつて鉱山があった。が、その鉱山は試練の洞窟まで掘り進んだ所で、作業員全員が消息不明となり鉱山は閉鉱となってしまった。以来、試練の洞窟からは怪しげな赤色の雲が出て、その雲に覆われた森の木は死滅し、死者が徘徊しているという。私は洞窟の中までは見たのだが、最深部に何があるのかはわからない。」

タイラスの話が終わると同時、遠くから狼の遠吠えが聞こえた。そして街に外にいたイェティ達が街へ入ってきた。

「このままではエルナスすべてがモンスターの棲家になってしまう。頼む!試練の洞窟の活動を止めてきてくれ!」

タイラスは大きな声でそう言った。

「わかりました。僕らがその洞窟の活動を止めてきます。」

そう言って、2人は勢いよく外へ出て、氷に覆われた大地へと向かった。



第18部終了です。
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by jwpwm424 | 2006-09-07 21:07 | メイプル小説